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ジェルコリフォームコンテスト国策部門優秀賞

ジェルコリフォームコンテスト国策補助金リフォーム部門優秀賞

国策補助金部門とは、国が推奨し、助成金を出す工事で
住宅の性能をあげる工事について審査する部門です。

デザイン性の高いおしゃれなリノベーションがたくさんある中で、
どちらかといえば、地味な部門かもしれませんね(^^;

今回受賞したリフォームは2件ですが、そのうちの1件、
タイトルは
【次世代に住み継ぐためのリノベーション】
2階増築をともなう長期優良住宅化リフォーム

です。
写真の2階、赤枠の部分を増築しました。
hikaku.jpg
増築をともなうリフォームですので、
耐震性を考えて、リフォーム前よりも丈夫な家に設計です。
zumenn.png
柱の位置、耐震壁の位置や仕様を図面に書き込んで、
図面をもとに耐震補強計画をします。
リフォーム前の診断結果が評点0.54
リフォーム後の診断結果は評点1.08
現行の耐震基準が1.00以上なので、かなり強くなることがわかります。
施主様のご要望
・築後26年間、なにも手を入れていなかったため、外装も内装も劣化が目立つ。
・同居している長男夫妻に孫ができたので、家族がゆっくりくつろげる間取りにしたい。
・2階を3世代の寝室としているが、孫の成長も考慮して、2階を増築したい。
・将来息子夫婦に家を譲ることもあわせて提案してほしい。
設計の工夫、住宅価値の向上
ご長男家族がこの先長く住めるようにと、
長期優良住宅化リフォーム補助金を活用して家の性能をあげるリフォームをご提案しました。
とくに2階を増築するので、耐震補強計画は重要です。
1階の間取りも、南面の環境のよいところに陣取っている和室をLDKに間取り変更して、
三世代がくつろいで生活できる空間を提案しました。
施主様の感想、満足度
(1)1階2階とも北側に広いウォークインクロゼットを配置したので部屋が片付きます。
  広く明るくなったLDKは、家事のしやすさが抜群に向上した上に、
  LDKのどこにいても孫の姿が確認できて、家族の全員参加の家事が増えました。
hp.jpg

hp2.jpg

(2)ほとんどの窓を断熱改修したため、部屋が暖かくなったのはもちろん、
  2階の西日のさす部屋の暑さがかなり減少しました。
  玄関ドアも断熱仕様に取替えたので、玄関まわりのすーすーとした寒さがなくなりました。
gennkann.jpg
性能向上の中で、とくに配慮した点
耐震性の確保。2階の増築にあたり耐震壁や柱が重要ですが、1階LDKの居住性もあわせて配置に配慮しました。
リビングは広く取りたい。でも耐震性を考えると・・・壁が増えると暗くなるし・・・

そんな問題は、下の写真にあるような、「透光型の耐震壁パネル」が解決します。
透過性があるるので、光も通しますし、壁というよりはパーテーションのような感じで
インテリアとしてもすぐれています。
もちろん耐震性も抜群で、長期優良住宅化リフォームなどの評価基準を満たすときにも使えます。
taisinnhikaku.jpg
 
長期優良住宅化リフォーム補助金制度を使うための計画

・壁、屋根の劣化が顕著であったため、インスペクションにより劣化対策工事(塗装工事等)をした

・水廻り全体が劣化していたため、改修工事にともなって、給水給湯管をさや管ヘッダ式に取替た
hedda.jpg

・ベタ基礎ではなかったので、床下の防腐防蟻工事とともに、土壌処理剤の散布を実施
DSCN1074.jpg

・三世代同居対応工事も検討したが、2階にはトイレのみ必要で、ミニキッチン等は不要との施主判断により申請に含めなかった。

・1階2階の改修工事を行った室の壁はすべて断熱材を入れ替え、外窓を交換。2階の部屋も増築箇所以外の部屋に全窓内窓設置。
dannwtu.jpg

・10年以上前のエコキュートがついていたので性能を調べると、現行の省エネ基準に対応していなかったため、新機種に取替。
・改修した室の床は、すべて耐水性の滑りにくい床を貼って、段差を解消、出入り口も引き戸としてバリアフリーに。
・玄関ドアも断熱仕様K4のものに取替えた。

補助金やリフォーム減税

・長期優良住宅化リフォーム補助金の支給額は、評価基準の上限額の100万円。
 リフォーム減税でバリアフリーと省エネリフォームを加算したローン減税申請。
 1,000万円を超える工事費用について、10年間、毎年の年末残高の1%が所得税減税されます。

補助金や減税を使うと、お金がもらえてうれしい!
というのはもちろんですが、
実は、補助金や減税を使うためには、ある程度高い水準の工事をすることが必要となります。

だだから本当は、
補助金や減税を使うことによって、質の高い工事ができて、
省エネで耐久性の高い住宅になる。

これが一番のメリットだと考えています。
 

最近では、親交のある同業者(リフォーム会社等)さまからも
「長期優良に取り組みたいけど、手伝ってくれる?」と、お声かけいただき、
九州一円をインスペクション(家屋調査)してまわるようになりました。

補助金が無事に交付されると、お客様も工事会社さまも、本当に喜んでくださるので、
これからも、どんどんおすすめしようと思いっています。
 




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