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2023年補助金リフォーム施工事例

「倒壊する可能性が高い→倒壊しない」へ!安心して暮らせる家

以前から地震に対する危機感をお持ちで、2023年9月に耐震・断熱改修を含む住宅全体改修工事を完了されたK様。
工事後のインタビューをお願いしたところ、貴重なお話をおうかがいすることができました。
補助金を利用した耐震・省エネ断熱、バリアフリーなど、大規模リノベーション工事のご紹介です。

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物件名:K様邸改修工事   住所:福岡県朝倉郡  
耐震評点:0.63(倒壊する可能性が高い)→1.50(倒壊しない)
工事金額 1830万円    工期:2023年6月1日~2023年9月30日
【補助金合計(概算)237万円】
内訳1:省エネ関連補助金 177万円  内訳2:耐震改修補助金 60万円

リフォームのきっかけは「耐震診断」
最初に「地震が怖い」と感じたのは2005年の西方沖地震でした。
自宅が古かったので、大丈夫かな?という漠然とした不安をかかえていた中で、今度は熊本地震の時に夜中に何度も揺れがきて、とても眠れる状況ではなくなりました。
耐震改修補助金制度を利用して、地震のたびに怖い思いをしなくていいような、安心して暮らせる家にリフォームしたいとずっと考えていたところ、昨年2022年に県の耐震診断のチラシが目に飛び込んできて、やっと現実的に動き始めました。

耐震診断からリフォーム工事の提案まで
耐震診断にこられたのが、テイキング・ワンの社長でした。
調査をする前に、耐震とはどういうものか、耐震改修をするということは、どのような工事をするのか、などについての説明を聞きました。
当初は、町の補助金制度を使って耐震改修だけを考えていましたが、いろいろ話を聞くうちに、耐震改修と同じくらい、断熱改修が大切だということを知り、耐震診断の後日、耐震と断熱、バリアフリーを考慮したリフォーム提案をしてもらうことにしました。


間取りが決まるまで
提案されたのは、二間続きの和室と広縁(赤枠部分)を、LDKや寝室にするプランでした。
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最初はただ「びっくり!」でした。
二間続きの和室は、お客様をお通しするための部屋で、それをなくしてLDKにするなんて、当時の私たちにはまったく考えつかない概念でした。
だけど、何度も何度もプランの変更を頼んだり、その都度、なぜこういう間取りになるのか説明を聞いていくうちに、じつは自分たちが高齢になったときにも動きやすく(バリアフリー)、健康的に過ごせて(断熱、通風、採光)、しかも安心(耐震)な設計になっていることがわかり、
「これは自分たちの将来のための改修計画なのだ」
と、積極的に考えるようになりました。


【工事前の写真】
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工事請負契約に至った決め手
耐震診断にこられた当初から、テイキング・ワンは専門家だなと思いました。
また、押しつけがましいことや急がせるような物言いがなかったこと、
減税や補助金のことに詳しく、耐震改修のほか、断熱改修にも補助金が出ることを教えてくれたのが大きかったです。

【工事後の図面】
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工事中の感想
たくさん迷って決めたから、一度決心したら不安なくおまかせできました。
屋根以外のフルリフォームで、すべての壁と床と天井を解体しての工事でしたので、普段は見ることのできなかった、いろんな部位を、見ることができました。
解体中の床下、下地、基礎など、現状の老朽化を見るにつけ、「改修工事に踏み切ってよかった」と感じました。

解体中の写真

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【床】下地工事・断熱工事写真

新しい下地は、丈夫な木材で頑丈そうに組んであるので、本当に安心しましたし、
工事監督さんも、よく話を聞いてくれて、可能な限り協力してくれました。


▼床組も耐震強度に関係ある部分です。新しい土台と大引、合板で、水平方向もガッチリ強固に。
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▼新しい大引の間に、高性能フェノールフォーム断熱材を隙間なく入れていきます。
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【耐震補強工事】基礎補強、耐震壁新設

▼間取り変更で新しく間仕切り壁ができる部分の真下に基礎を作り、耐震性を高めます。
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▼耐震壁は、構造用合板と金物で、基礎土台から天井梁までガッチリ固めます。
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▼LDKなどに耐震壁を設置する必要があるときは、採光や通風を考慮したインテリア性の高い耐震壁も選べます。
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【天井・内壁】断熱工事

▼天井 グラスウール系高性能断熱材
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▼内壁は、高性能フェノールフォーム断熱材とプラスターボードが一体となった断熱ボード
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工事を終えての感想
感想1)家の真上を飛行機が飛びますが、断熱窓に交換したので騒音や雨音があまり聞こえなくなりました。
また、室内が暖かいので、外に出ると「寒い!!」となることがあり、慣れるまで気をつけようと思います。

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▼▲窓はすべて断熱サッシ(Low-e複層ガラス)に交換し、外壁もサイディングに改修したので、断熱・耐震・遮音効果が高まりました。
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感想2)床下の土をすき取って床高が高くなり、防湿シートの上に砂利敷きしたので室内の湿気が少なくなりました。
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※湿度計で測ると、
●工事前 湿度50%程度 雨の日で湿度70%程度
●工事後 湿度40%程度 雨の日で湿度50%程度
に変化したそうです!
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▲床下の土をすき取っている様子    ▼防湿シートの上に砂利敷き
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感想3)家の中全部が段差なしになり、扉を引き戸、通路幅を広く取ったので、歩行器でも安全に移動できます。親の介護が必要になったときは車椅子も使えます。
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▲広くなった玄関ホールからは、LDK・和室・居室・水回りに即アクセス。
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▲トイレドア以外はすべて引き戸なので、引き戸を開けておくと開放的で、採光や通風が取りやすい。
すべての出入り口を開けていても、どこかの部屋のエアコンをつけてサ-キュレーターで送風すると断熱効果で室内全体が快適温度に。
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▲間仕切りをなくし、隣の部屋へのアクセスを容易に。
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感想4)LDKを中心とした動線がとても良いです。収納スペースもたっぷりあって、ウォークインクロゼットができて本当に良かったと思います。
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総評
工事前の我が家は、夏は外気温より室温が高かったし、真冬は室内でも吐く息が白く、
冷暖房期は、電気代が通常月の3倍以上かかっていましたが、「そんなものだ」と思っていたので、
体に負担がかかっていることに気づきませんでした。
ですが昨今は夏の暑さで室内熱中症が増え、危険だということは感じていました。
今回、バリアフリー化と断熱改修で、室内でのケガや疾病のリスクが減り、
一番の目標だった耐震性も高まって、安心して生活できると、ホッとしています。

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テイキング・ワンよりお施主様へ
今回のインタビューでは、貴重なご意見・体験談をたくさんうかがえて、心から感謝いたします。
これからリフォームを計画されている方が、こういった施工事例をブログで見ると参考になるからと、ブログへの記事掲載にご協力くださいました。
いよいよ本格的な冬を迎えます。ご家族皆様が健康的に楽しくお過ごしいただけたましたら、なによりの幸甚に存じます。
 




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株式会社テイキング・ワン
TEL 0946-23-8201
〒838-0062 福岡県朝倉市堤1549-11(朝倉市役所そば けやき通り沿い)
WEB http://www.taking-one.com/
営業時間 9時~17時 / 定休日 土・日・祝祭日
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